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ムートンリフォーム/クリーニング

Mouton Reform/Cleaning

ピュアムートンが心地よい3つの理由

①優れた保湿性

オーストラリア産のメリノ種を交配した最高品質の羊の毛皮を、更に厳選したピュアムートンは1平方インチに16,000本~18,000本の羊毛が密集しています。この毛は、熱伝導率が極めて低く、外気の変化の影響を受けにくいため、1年中ほぼ常温となり保温効果を高めています。

②抜群の吸湿・発散性

ピュアムートンの吸湿力は、木綿の約2倍、しかも毛の芯の部分で吸収するので表面はサラッとしています。
また、皮部は呼吸するような通気性があり、吸った湿気を速やかに発散するので夏でも大変爽やかです。

③適度なクッション性

ピュアムートンの繊維には、ウェーブがかかっており、ちょうどスプリング状のねじれています。
これが繊維自身の復元力とあいまって、このため床ずれ防止にも役立ちます。

ムートンリフォームの作業工程

ムートンリフォームの作業工程

お預かりしましたムートンは洗う前に検品いたします。検品中、使用している状態によっては部分的に銀ワレ等(皮と皮が半分剥がれている状態)又、毛の長さが擦り切れて短くなっている場合もあります。そういった場合、補修(部分入れ替え)も出来ますので担当者様へご連絡いたします。

ムートンは毛皮と硬芯と裏地の縫製によって作られております。使用している状態によっては毛皮に裏側も汚れて皮が硬くなったり、シミがついてる場合がありますので、中からきれいにする為にヘムを外し毛皮と硬芯裏地を外した上、クリーニングにかけ中からきれいにします。硬芯、裏地は新しい物に交換しますので洗わずに処分させて頂きます。(ただし元の硬芯、裏地をご使用希望の場合には、洗浄し再度使用することは可能です。)

ドラム(回転機)に入れて毛の中からゴミ・ホコリ・ダニ等を取り除きます。【10分】 又、高温の熱処理を加えますので除菌効果はバツグンです。

ドライクリーニング機にかけ、汚れを取ります。(皮革用加脂剤入専用溶洗浄)【40分】皮革専用溶剤洗浄によってさらにゴミ・ホコリ・ダニ等を取り除き、皮革用加脂剤を使用することで原皮の復元(皮のヌメリ感を出す)をいたします。この皮革用加脂剤は、羊の毛皮から抽出した成分を使用しており、他社では持っていない特殊な溶剤です。他の加脂剤ですとノリノリが悪いのですが、弊社の専用加脂剤は元々羊の毛皮の成分を使用しておりますので非常に馴染みがよく、かつキレイに仕上がります。脱水後、乾燥機にかけます。【35分】その後乾燥機で乾かします。

このアイロン機はムートンメーカーしか持っていないものです。

アイロン機にかける前にツヤ出し剤と静電気防止液を噴霧し馴染ませるために数分間置きます。

アイロン機に入れます(アイロン前の状態です)くしのようなローラーにかけ毛を立たせ毛並みを復元します。この工程は通常のクリーニング店では不可能で、ムートンメーカーだから出来る特殊加工です。経験豊富な熟練した作業者の手作業によってはじめて可能な工程です。

 

 

エアーにて付着しているホコリ等を除去します。

 

クリーニングが終了し、キレイになった状態のムートンに新しい硬芯、裏地を合わせます。硬芯には防ダニ・防臭加工したものを使用し、裏地にはキルティング加工しております。(この次元の硬芯、裏地をそのまま付け直すとAコースとなります)

【アイロン前】

ムートンと一緒ににお客様にお届けします。

【アイロン後】

 

気になるムートンの手入れ方法

①毛皮をぬるま湯で湿らせます

湿らせたタオルで毛並みがネてしまっている箇所を重点的に水分をムラ無く与えます。 湿ったタオルでこすると毛が立ってきます。 毛が一本一本ほぐれるまで同一方向にこすります。 この時、力を入れてもんだりすると毛が絡んでしまいますのでご注意ください。 汚れのひどい部分はウール専用の中性洗剤をタオルに浸し、拭きとってください。 その後ぬるま湯で洗剤をきれいに落としてください。

②ドライヤーで乾かしながらブラッシングします

温風を当てながら毛切れをおこさないように、優しくブラッシングしてください。 ブラッシングには専用ブラシを使用してください。 力を入れてブラッシングすると毛皮を傷めてしまうのでご注意ください。 毛先くし通りがよくなったら徐々にブラッシングする部分を深くしていきます。

③掃除機でゴミを吸い取り、日陰干しをします

表面に浮いたゴミや毛切れした毛を掃除機で取り除いてください。 毛皮が十分に乾くまで風通しのよい日陰で自然乾燥させてください。 ※直射日光を当てる場合は、色あせや変色を防ぐため、裏返しで短時間で干すようにしてください。

④もしもこんな時

コーヒー、ジュース等をこぼした時は、すぐにティッシュペーパーか乾いたタオルで水分を拭き取り、 中性洗剤を溶かした水かぬるま湯で汚れを拭き取り、後は日陰干ししてください。

⑤長期保存される時

長期間保存をされる際には、風通しの良い所でしっかり日陰干しをして、湿気を取り除いてください。 保管は、通気性がよく湿気の少ないところに閉まってください。 毛を傷ませないように上に重いものをのせないでください。

⑥クリーニングされる時

毛皮のクリーニングはその品物によって処理が異なります。 このため正しい処理の知識を持ったクリーニング店にお任せするのがよいでしょう。